復旧2ヶ月・標準4ヶ月・完全6ヶ月、どのプランを選ぶか
採用担当が辞めて採用が止まったとき、外部に頼むと決めても「どのくらいの期間で頼めばいいのか」が分からない、という相談をよくいただきます。80万円・200万円・300万円と並ぶと、つい予算の都合で真ん中を選びたくなりますが、プランの違いは本来「どれだけお金をかけるか」ではありません。
違いを決めているのは、今あなたの会社に何が残っているかです。残っているものが多ければ短い期間で戻せますし、ゼロから作り直す部分が多ければ時間がかかります。この記事では、3つのプランを金額ではなく社内の状態と対応づけて整理します。
判断の軸は3つだけ
プラン選びで見るのは、次の3点です。
- 進行中の応募者と契約情報が社内に残っているか — 選考中の応募者が誰で、どの媒体にいくら払っているかが分かる状態か
- 後任候補が社内にいるか — 採用を引き受けられる人が社内にいるのか、外から採る必要があるのか
- 採用の範囲が単一か複数か — 1拠点・数職種か、拠点が複数あったり前任者が労務や総務を兼務していたか
1だけが欠けているなら復旧で足ります。2が欠けていれば後任を採る期間が必要です。3まで絡むと、整える対象が採用業務の外にも広がります。
プランと社内の状態の対応
| 復旧2ヶ月 / 80万円 | 標準4ヶ月 / 200万円 | 完全6ヶ月 / 300万円 | |
|---|---|---|---|
| 進行中の応募者・契約情報 | 残っている(引き継ぎ書やメールで追える) | 一部不明・前任者の個人環境に散っている | ほぼ追えない/拠点ごとにバラバラ |
| 後任候補 | 社内にいる(兼任でも可) | 外から採る必要がある | 外から採る+現場側の体制も整える必要がある |
| 採用の範囲 | 1拠点・1〜2職種 | 1拠点・複数職種 | 複数拠点、または兼務業務が絡む |
| 主にやること | 求人活動の復旧と手順化 | 復旧+後任の採用+引き継ぎ | 上記+拠点横断の整理と業務改善 |
金額はすべて税別、広告費を含みます。分割払いにも対応しています。
復旧2ヶ月が合うケース
前任者がきちんと引き継ぎをして辞めた、あるいは退職はしたが総務の誰かが応募対応だけは拾っていた、という状態です。媒体の管理画面に入れて、選考中の応募者が何人いるか言える。後任は社内異動で立てる方向で話がついている。
この場合に足りないのは、止まった求人を再開させる手と、後任が一人で回せる形に業務を整える作業です。2ヶ月で、掲載の再開・応募者への再連絡・手順の文書化までを進めます。社内に人がいるので、採用そのものに時間を使う必要がありません。
社内異動で後任を立てるかどうか迷っている段階なら、採用担当を社内異動で用意するときの選び方を先に読んでから判断すると、2ヶ月で足りるかどうかの見通しが立ちやすくなります。
標準4ヶ月が合うケース
最も多いのがこのパターンです。採用を引き受けられる人が社内に見当たらない。総務部長が応募メールだけ見ているが、本来の業務との両立が限界に近い。この状態では、復旧と並行して後任を外から採る必要があります。
後任の採用には、求人を出して・応募を集めて・面接して・入社してもらうまでの時間がかかります。2ヶ月では入社に届かないことが多く、入社してもらっても引き継ぐ時間が残りません。4ヶ月は「復旧1ヶ月+後任採用に2ヶ月+引き継ぎ1ヶ月」というような配分で組み立てる期間です。
なお当社は、後任を採用担当の経験者に限定していません。未経験者を育てて引き継ぐ前提で設計しているため、経験者だけを探す場合より母集団が厚くなります。この考え方の詳細は採用担当の後任、未経験でも大丈夫?4ヶ月で育てる方法にまとめています。月ごとの進み方は引き継ぎ代行の4ヶ月は、月ごとに何が進むのかをご覧ください。
完全6ヶ月が合うケース
拠点や店舗ごとに求人を出していて、契約も条件も本社が把握していない。あるいは前任者が採用だけでなく労務や総務も兼ねていて、採用を戻すだけでは業務が回らない。こうした場合は、復旧の前に「どこに何があるか」を揃える作業が入ります。
拠点が3つ4つあると、媒体契約の棚卸しだけで数週間かかることがあります。給与条件が拠点ごとに食い違っていれば、求人票を直す前に社内で調整が必要です。後任が入っても、整理されていない状態を引き継ぐと同じ属人化が繰り返されやすくなります。6ヶ月は、採用を戻すことに加えて、次に担当が抜けても止まりにくい形まで作る期間です。
途中で足りなくなる典型
実際に多い読み違いが、後任が社内にいると思い込んでいたケースです。
「総務の◯◯さんに兼任してもらう」という話が社内で出ていても、本人に確認すると引き受ける意思がなかった、あるいは本来業務の繁忙期と重なって持てない、ということが起こります。この場合、復旧2ヶ月で契約したあとに後任を外から採る必要が生じ、期間が足りなくなります。
次に多いのが、進行中の応募者と契約情報が「残っているつもり」だったケースです。引き継ぎ書はあるが媒体のIDが前任者の個人メールで、ログインできない。選考中の応募者が前任者の個人携帯でやり取りされていて記録がない。こうした状態は着手してから判明することが多く、復旧だけで想定より時間を取られます。
迷ったら、契約前に次の3点を社内で確認してください。
- 後任を引き受ける人に、本人の口から「やる」という返事をもらっているか
- 求人媒体の管理画面に、社内の誰かが今日ログインできるか
- 選考中の応募者を、名前と選考段階まで一覧にできるか
3つとも「はい」なら復旧2ヶ月が射程に入ります。1つでも「いいえ」があるなら、標準4ヶ月を前提に考えたほうが途中で止まりにくくなります。
料金と含まれるもの
| プラン | 期間 | 金額(税別) | 広告費 |
|---|---|---|---|
| 復旧 | 2ヶ月 | 80万円 | 総額に含む |
| 標準 | 4ヶ月 | 200万円 | 総額に含む |
| 完全 | 6ヶ月 | 300万円 | 総額に含む |
いずれも分割払いが可能です。求人広告の費用は総額に含まれているため、進行中に実費請求が増える設計にはしていません。予算を固定して社内決裁に通したい場合は、この点が説明しやすいはずです。
どのプランか決める前にできること
ここまでの判断軸は、いずれも「社内に何が残っているか」を知らないと答えが出ません。そしてその棚卸しは、採用の専門知識がないと手間がかかります。
当社では、求人媒体のアカウント・契約・進行中の応募者の棚卸しを行う採用ストップ診断を無料で提供しています。診断の結果、復旧2ヶ月で足りると分かることもありますし、拠点ごとの契約が想定より多く見つかることもあります。プランを決めるのはその後で構いません。
採用担当引き継ぎ代行の進め方や、料金プランの内訳もあわせてご確認ください。ご相談はLINE公式から承っています。診断までは費用をいただきません。