求人原稿の修正を依頼してから、掲載に反映されるまで
求人原稿の直すべき箇所は分かった。でも、誰に、どう伝えれば、いつ画面に反映されるのかが分からない。採用担当が退職したあとに原稿を触ろうとすると、たいていここで止まります。前任者はメール一本で媒体の担当者に直してもらっていたのに、その「一本」の宛先も書き方も残っていない、という状態です。
この記事では、修正を決めたあとの手続きの部分だけを扱います。どこを直すかの中身は求人原稿を刷新するときに直す7か所にまとめているので、そちらを先にご覧ください。ここでは、依頼の出し方、反映までにかかる日数の見方、そして応募が走っている最中に条件を変えるときの注意を順に整理します。
反映までの日数は「誰に頼むか」と「審査があるか」で決まる
同じ一行の修正でも、反映までの時間は経路によって変わります。大きく分けると三つです。
一つめは、自社で管理画面にログインして直せる場合。クリック課金型の求人や一部の掲載プランでは、原稿の編集が管理画面から可能です。この場合は保存して数十分から当日中に反映されることが多く、最も速い経路になります。ただし管理画面に入れること、編集権限があることが前提です。入れない場合は求人媒体の管理画面に入れないときの確認手順を先に片付けてください。
二つめは、媒体の営業担当や制作チームに依頼する場合。修正内容を伝え、先方が原稿を直し、確認用の原稿が戻ってきて、こちらが承認して反映、という往復が入ります。往復が1回で済むか2回かかるかで、日数が倍近く変わります。
三つめは、代理店経由の場合。代理店が自社の窓口になり、代理店から媒体へ伝わります。間に一社挟まる分、単純に時間がかかります。ただし原稿を書く作業自体は代理店が担うことが多いので、こちらの作業量は減ります。どちらの契約形態かが分からない場合は求人広告は代理店経由か、媒体と直接契約かで請求書からの見分け方を説明しています。
これに加えて、媒体側の掲載審査が入るかどうかで日数が変わります。給与の表記、職種名、労働条件に関わる記載は、審査の対象になることが多い部分です。文言の言い換え程度なら通りやすく、給与レンジの変更や職種名の変更は確認が入りやすい、という傾向があります。
| 経路 | 反映までの目安 | 自社の作業量 |
|---|---|---|
| 自社で管理画面から編集 | 即時〜当日 | 多い(文章を自分で書く) |
| 媒体の担当者に依頼 | 2〜5営業日程度 | 中(指示出しと確認) |
| 代理店経由で依頼 | 3営業日〜1週間程度 | 少ない(指示出しのみ) |
| 審査が入る修正(給与・職種名など) | 上記にさらに数営業日 | 変わらない |
**上の日数はあくまで目安で、媒体や契約内容、繁忙期によって前後します。**実際の所要日数は、最初の依頼のときに「いつ反映されますか」と必ず聞いて、その答えを記録に残してください。二回目以降の見積もりが立てやすくなります。
修正依頼は「変更前」と「変更後」を行単位で書く
依頼のしかたで往復の回数が変わります。避けたいのは「仕事内容をもう少し具体的にしてください」のような、相手に解釈させる頼み方です。先方が書いた案が意図とずれ、もう一往復増えます。
効くのは、変更前の文言と変更後の文言を並べて書く方法です。
【求人ID】12345
【掲載媒体】○○(プラン名)
1. 給与欄
変更前:月給25万円〜
変更後:月給25万円〜32万円(固定残業代なし)
2. 仕事内容 2段落目
変更前:営業事務全般をお任せします。
変更後:見積書・請求書の作成、受発注データの入力、
電話一次対応を担当します(1日あたり電話20件程度)。
3. 勤務地
変更前:本社
変更後:本社(○○市○○町1-2-3/○○駅 徒歩8分)
※転勤なし
この形式なら、先方は差し替えるだけで済みます。審査に引っかかった場合も、どの行が問題かが特定しやすくなります。メールの件名に求人IDと「原稿修正依頼」を入れておくと、後任が過去のやり取りを検索で拾えます。
依頼を出したら、同じ内容を社内の共有フォルダにも残してください。誰がいつ何を直したかの記録がないと、半年後に「この一行は誰が書いたのか」が分からなくなります。記録の置き場所については採用の共有フォルダを作り直す。最小のフォルダ構成と権限を参照してください。
急いで直す項目と、次回更新でよい項目
全部を一度に直そうとすると、確認の往復が増えて結局どれも反映されません。修正は、事実と違うもの・応募者を混乱させるものを先に、表現の改善を後に回します。
| 優先度 | 該当する項目 | 理由 |
|---|---|---|
| 今すぐ | 応募先メールアドレス・電話番号、担当者名、勤務地の住所、募集を終えた職種 | 間違っていると応募が届かない、または届いた応募に誰も気づかない |
| 今すぐ | 事実と違う労働条件(給与額、勤務時間、雇用形態) | 入社後のトラブルにつながる |
| 今週中 | 退職した社員が登場する写真・インタビュー | 応募者への説明がつかなくなる |
| 次回更新で | 職種名の見直し、仕事内容の具体化、見出しの言い換え | 応募数に効くが、急いで直しても1日の差は小さい |
| 次回更新で | 写真の差し替え、求める人物像の整理 | 制作の手配が必要で、時間がかかる |
前任者の個人名メールアドレスが応募先として残っている場合は、最優先です。退職でアカウントが止まっていれば、応募は送信エラーにもならずに消えます。共用アドレスへの移行は採用の連絡先を個人名アドレスから共用アドレスへ移すに手順をまとめました。
応募が走っている最中に条件を変えるとき
掲載中の原稿で給与や勤務地を変えるときは、すでに応募してきた人と、これから応募する人で見ている条件が違う状態が生まれます。ここを整理せずに変更すると、面接の場で「募集要項と違う」と言われることになります。
変更前に、次の三点を決めてから依頼を出してください。
一つめは、変更日の線引きです。変更日より前に応募した人には変更前の条件、以降の人には変更後の条件、というように応募受付日で区切ります。応募受付日が記録されていないと区切れないので、応募者管理表に応募日の列があるかを先に確認します。
二つめは、選考中の応募者への連絡です。条件を下げる方向の変更(給与レンジの下限を上げる、勤務地を限定する)は、選考中の人に影響が出ます。該当する人がいれば、面接前に電話かメールで事実を伝えます。黙って進めて面接で発覚するほうが、辞退につながりやすくなります。
三つめは、社内の決裁です。給与の変更は求人原稿だけの話ではなく、既存社員との並びにも関わります。誰が決めるかが曖昧なまま媒体へ依頼を出すと、あとから差し戻しになります。
条件を変えずに応募を増やせないかは、先に検討する価値があります。露出・原稿・条件のどこに原因があるかの切り分けは応募が来ない求人を立て直す優先順位で整理しています。
依頼を出したあと、反映を確認するところまでが一仕事
依頼して終わりにすると、反映されていないことに気づかないまま掲載が続くことがあります。反映予定日をカレンダーに入れ、当日に実際の掲載画面を見てください。管理画面のプレビューではなく、応募者が見る画面です。スマートフォンでも開いて、給与欄と応募ボタンの動作を確認します。
確認する項目は三つに絞って構いません。直した箇所が反映されているか、応募ボタンから進んだ先の送信先が正しいか、他の箇所が意図せず崩れていないか。この三点を5分で見るだけで、取りこぼしはかなり減ります。
求人原稿の修正は、どこを直すかより「誰に頼めば何日で反映されるか」が社内に残っていないことが、止まる原因になりやすい部分です。媒体ごとの依頼先と所要日数を一覧にしておくと、後任が代わっても同じ速さで動けます。
当社の採用担当引き継ぎ代行では、止まった求人の復旧から、後任の採用、原稿修正を含む運用手順の整理までを4ヶ月で行います。後任は採用担当の経験者でなくても構いません。費用の内訳は料金プランをご覧ください。
まずは、どの媒体のどの原稿が今どうなっているかを把握するところからです。採用ストップ診断(媒体アカウント・契約・進行中の応募者の棚卸し)までは無料で承っています。LINE公式からご相談ください。