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求人原稿を刷新するときに直す7か所

前任者が作った求人原稿をそのまま掲載し続けている。この状態は珍しくありません。担当が変わっても原稿は自動では変わらないためです。

原稿は放置すると劣化します。条件が実態とずれ、掲載順位が落ち、同じ費用で応募が減ります。媒体を増やす前に、いまの原稿を直す方が費用対効果は高いです。

ここでは媒体をまたいで共通する7か所を挙げます。上から順に効果が大きい順です。

1. 職種名

もっとも効くのがここです。求職者は職種名で検索するため、検索されない言葉を使っていると、そもそも見つかりません

前任者の原稿でよくある問題は3つです。

  • 社内用語になっている — 「技術部スタッフ」「営業推進職」など。社外の人は検索しません
  • 抽象的すぎる — 「総合職」「スタッフ」。何の仕事か分かりません
  • 英語やカタカナに寄っている — 「カスタマーサクセス」より「営業事務」の方が検索される地域・業界があります

直し方は、求職者が使う言葉に合わせることです。求人サイトの検索窓に候補を入れて、件数が多い方を選びます。件数が多い=競合も多いですが、まず見つからなければ競合以前の問題です。

未経験者を狙うなら、職種名に「未経験歓迎」相当の情報を入れられるかも確認します。媒体によって職種名の文字数制限が異なるため、媒体ごとに最適な表記は変わります。

2. 給与表記

応募者は下限額で判断します。「月給25〜40万円」は25万円の求人として見られます。

確認する点は3つです。

  • 下限が、実際に採用しうる額になっているか
  • レンジが広すぎないか(目安は下限の1.5倍以内)
  • 固定残業代を含む場合、時間数と金額が明記されているか

前任者が設定した給与が、いまの相場から外れている可能性もあります。相場の考え方は採用担当の給与相場と、後任にいくら払うべきかにまとめました(採用担当職の例ですが、レンジの決め方は他職種でも共通します)。

3. 仕事内容の具体化

「〇〇に関する業務全般」で終わっている原稿は、応募者から見て何をするのか分かりません。分からないものには応募しません。

具体化するときの観点は、抽象的な説明を足すことではなく、1日の流れに落とすことです。

  • 始業から終業まで、何にどれくらいの時間を使うか
  • 誰と一緒に働くか(人数、年齢層)
  • 使う道具・システム
  • 繁忙期はいつで、そのとき何が変わるか

現場に5分聞けば埋まる情報です。前任者は現場を知らないまま書いていた可能性があります。

4. 応募条件

条件を厳しく書くほど応募は減ります。前任者が「念のため」で置いた条件が、母集団を削っていることがあります。

見直す観点は、その条件は本当に必須かどうかです。

  • 「経験3年以上」— 2年ならだめな理由を説明できるか
  • 「普通自動車免許」— 実際に運転するか。通勤用なら必須ではない
  • 「学歴」— 業務上の必要があるか
  • 「PCスキル」— 具体的に何ができればいいか

必須と歓迎を分けて書くだけでも応募は変わります。未経験でよいかどうかの判断については後任は未経験でいい。採用担当が4ヶ月で育つ理由も参考になります。

5. 写真

写真がない、または素材写真だけの原稿は、実在感がありません。

差し替えの優先順位は次のとおりです。

  1. 実際に働く場所 — オフィス、作業場、店舗
  2. 一緒に働く人 — 顔出しの可否は本人確認が必要
  3. 設備・道具
  4. 外観

スマートフォンで撮った写真で十分です。明るく撮ることだけ気をつけます。暗い写真は職場の印象をそのまま下げます。

素材写真は、応募者側も素材写真と分かります。分かったうえで「実際の職場を見せない会社」と受け取られます。

6. 更新日と掲載状態

多くの媒体で、更新した求人が上位に表示されます。原稿を放置すると、内容が良くても順位が下がり、露出が減ります。

確認する点は次のとおりです。

  • 最終更新日はいつか
  • 掲載が止まっていないか(課金切れ、予算上限到達)
  • 募集終了した職種の原稿が残っていないか

掲載状態は原稿を見ても分からないため、管理画面で確認します。入れない場合の対処は求人媒体の管理画面に入れないときの確認手順にまとめました。

契約と課金の全体像を確認する手順は求人媒体の棚卸しで何を確認するかにあります。

7. 応募後の流れ

見落とされやすい項目です。応募したあと何が起きるか書いていないと、応募のハードルが上がります。

書く内容は3行で足ります。

  • 何日以内に返信するか
  • 面接は何回で、1回あたりどれくらいか
  • web面接が可能か

特に「何日以内に返信するか」は書いた以上守る必要があります。 書いて守れないと、最初の接点で信頼を落とします。返信を速くする仕組みは応募者への返信速度が採用結果をどう変えるかにまとめています。

直す順番

7か所すべてを一度に直す必要はありません。効果の大きい順に、次の順序で進めます。

  1. 職種名(見つからなければ他の改善が効かない)
  2. 掲載状態の確認(止まっていれば内容以前の問題)
  3. 給与表記の下限
  4. 仕事内容の具体化
  5. 応募条件の緩和
  6. 写真
  7. 応募後の流れ

1と2は当日中にできます。まずここだけ確認してください。

直したあとに見る数字

原稿を直したら、変化を確認します。見るのは3つです。

数字何が分かるか
表示回数職種名と掲載状態が効いているか
応募率(応募数÷表示回数)原稿の中身が効いているか
面接設定率(面接数÷応募数)返信速度と条件の実態が合っているか

表示回数が増えないなら職種名か掲載状態、表示は増えたが応募が増えないなら中身、応募は増えたが面接にならないなら返信速度の問題です。どこが原因かが切り分けられます。

まとめ

  • 効果が大きい順に、職種名 → 給与表記 → 仕事内容 → 応募条件 → 写真 → 更新日 → 応募後の流れ
  • 職種名と掲載状態は当日中に確認できる。まずここから
  • 応募者は給与の下限額で判断する
  • 直したあとは表示回数・応募率・面接設定率の3つで切り分ける

当社の採用担当引き継ぎ代行では、原稿の刷新と媒体運用を引き受けながら、後任が同じ判断をできるようマニュアルとして残します。納品物にはIndeed運用ハンドブック(36ページ)と求人ボックス操作ハンドブック(21ページ)が含まれます。現状の原稿の確認(採用ストップ診断)までは無料ですので、どこを直すべきかの指摘だけ受け取って社内で対応いただく形でも構いません。

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