採用担当が退職して止まった採用の復旧・後任の採用・引き継ぎを代行します(中途採用専門・全国対応)

相談・棚卸し 無料/24時間受付

LINEで相談する
引き継ぎと属人化

入社日をいつに設定するか。月初・月中で何が変わるか

内定を出したあと、「入社日はいつにしますか」と候補者に聞いて、返ってきた日付をそのまま承諾していませんか。採用担当がいた頃は、本人の希望を聞きながらも会社側の事情を踏まえて日付を提案していたはずです。その人が抜けると、入社日を設計する人がいなくなり、結果として候補者の都合だけで決まった日付が残ります。

入社日は「いつ来てもらうか」だけの話ではありません。給与計算、社会保険の手続き、受け入れ部署の負担、試用期間の満了日まで、後ろの実務がすべてその日付から動きます。ここでは、月初に寄せる場合と月中になる場合で何が変わるのかを4つの観点で整理します。手続きの具体的な取り扱いは会社ごとの規程や制度の内容によって変わるため、最終的には顧問社労士や労務の担当に確認する前提で読んでください。

入社日で変わる4つのこと

1. 給与の締め日と支払日

月中入社の場合、初月の給与は日割り計算になることが多く、計算と確認の手間が増えます。さらに、締め日の直後に入社すると、初めての給与支給まで1ヶ月以上空くケースがあります。たとえば月末締め・翌月25日払いの会社に5月10日入社すると、5月分の日割り給与が支払われるのは6月25日です。前職の最終給与からの間隔が空くことを、候補者が想定していないことがあります。

入社日を提示する時点で、初回の給与がいつ・どの範囲で支払われるかを口頭で伝えておくと、入社後の問い合わせが減ります。オファー時に条件をどこまで伝えるかは内定を出すとき、条件をどう伝えるか(オファー面談の組み立て)で整理しています。

2. 社会保険の資格取得日

健康保険・厚生年金の資格取得日は、原則として入社日(実際に働き始めた日)になります。保険料は月単位で発生するため、月初入社でも月中入社でも、入社した月の分は発生するのが通常です。つまり月中入社は、保険料は1ヶ月分かかる一方で給与は日割り、という形になりやすい。

届出には期限があり、入社日が土日や連休に重なると実務の日程が詰まります。日付の設定が手続きに与える影響は、会社の加入先や運用によって差があるため、月中入社を検討する場合は事前に社労士へ確認してください。

3. 受け入れ側の繁忙

経理・労務が月初に締め処理で動いている会社では、月初入社が必ずしも楽とは限りません。一方、現場の受け入れ(説明、OJT、配属先の体制)は、月の切り替わりに合わせたほうが組みやすいことが多い。どちらを優先するかは会社によります。

重要なのは、入社日を決める前に「その日に誰が初日対応をするか」を確認しておくことです。PC・席・入館証の手配は日数がかかるものが含まれます(入社日が近いのに、PC・席・入館証の手配が誰も進めていない)。

4. 試用期間の起算日

試用期間は入社日から起算するのが一般的です。3ヶ月であれば、4月1日入社なら6月末ごろ、4月18日入社なら7月中旬ごろが満了の目安になります。月中起算だと満了日が月の途中に来るため、カレンダー上で見落としやすくなります。採用担当が不在の会社では、この満了日を誰も見ていない状態になりがちです(試用期間の満了が近い社員の本採用判断が止まっているとき)。

観点月初(1日・1営業日目)入社月中入社
初月給与満額計算になることが多い日割り計算が発生しやすい
初回支給までの間隔読みやすい締め日との関係で空くことがある
社会保険月の区切りと揃いやすい保険料は1ヶ月分、給与は日割りになりやすい
受け入れ複数名の同時受け入れがしやすい個別対応になり説明が属人化しやすい
試用期間満了日が月末付近で管理しやすい満了日が月中で見落としやすい
候補者側退職日との間が空く場合がある前職の退職日の翌日から入れる

表のとおり、会社側の管理コストで見れば月初に寄せるほうが扱いやすい場面が多くなります。ただし、月中入社が悪いわけではありません。欠員が切迫している、候補者の退職日が月中に確定している、他社と競合しているといった場合は、月中入社を選ぶ判断が合理的なこともあります。

在職中の候補者に、退職交渉の期間をどれだけ見るか

入社日を提示する前に確認したいのが、候補者が在職中かどうかです。在職中であれば、本人の意思だけでは入社日は決まりません。

法律上の最短と、実務上の落としどころは別です。多くの会社の就業規則では退職の申し出期限が定められており、業務の引き継ぎや有給消化の調整が入ります。一般的な目安としては、内定承諾から入社まで1ヶ月〜2ヶ月程度を見ておくと、無理のない日程になりやすいでしょう。管理職や引き継ぎ相手がいない職種では、さらに延びることがあります。

候補者の状況入社までに見ておく期間の目安
離職中2週間〜1ヶ月(手続きと準備の期間)
在職中・一般職1ヶ月〜2ヶ月
在職中・管理職や後任不在2ヶ月以上かかる場合がある

いずれも目安であり、会社や職種で変わります。内定承諾の場で「退職の申し出はいつ行いますか」「就業規則上の退職予告は何日前ですか」の2点だけは聞いておくと、入社日を会社側から提案しやすくなります。欠員補充の全体スケジュールから逆算する方法は社員の退職が決まってから、いつ求人を出すかにまとめています。

日程が延びたときに、どう再設定するか

在職中の候補者の入社日は、引き継ぎの都合でずれることがあります。延期の連絡が来たときにやることは3つです。

  1. 新しい入社日を確定させる。「1〜2週間遅れそう」ではなく、日付で握る
  2. 社内の関係者(労務、配属先、備品手配)に同じ日付を一斉に伝え直す
  3. 変更後の内容を書面またはメールで残す

このとき、入社日が変わると初回給与の計算期間、社会保険の資格取得日、試用期間の満了日もすべてずれます。口頭でやり取りして終わりにすると、どこかが古い日付のまま残りがちです。

候補者への返信文は、責めずに事実を確認する形にします。

ご連絡ありがとうございます。引き継ぎの状況、承知しました。 入社日は◯月◯日(◯)に変更で進めます。社内の受け入れ準備もこの日付で調整いたします。 なお、変更に伴い初回のお給与の計算期間が◯月◯日〜◯月◯日となります。あらためて書面でお送りします。 現時点で退職日が確定していない場合は、確定し次第ご一報ください。

延期が2回以上続く場合は、入社意思そのものを確認する場面もあります。その場合も問い詰めるのではなく、「他に気になっている点があればこの段階で伺います」と聞く形が無難です。

決める順番

入社日は、次の順で詰めると迷いにくくなります。

  1. 候補者が在職中かを確認し、退職予告の必要日数を聞く
  2. そこから最短で可能な日を出す
  3. その日を含む月の月初(または翌月の月初)に寄せられるかを検討する
  4. 寄せると入社が2週間以上遅れるなら、月中入社を選び、日割りと試用期間満了日を先に計算しておく
  5. 確定した日付を、労務・配属先・備品手配に同じ文面で共有する

採用担当が不在の会社では、この5ステップの1と5が抜けやすくなります。入社直前の手続き全般で何が止まりやすいかは入社直前の内定者の手続きが止まっているときの確認項目を参照してください。


入社日の設計は、採用の最後の工程であると同時に、労務の最初の工程です。担当が抜けるとこの継ぎ目が誰のものでもなくなり、日付だけが本人任せで決まっていきます。

株式会社Talencoの採用担当引き継ぎ代行では、止まった求人活動の復旧、後任の採用、引き継ぎと業務改善までを一続きで行います。後任は採用担当の経験者でなくても構いません。標準プランは4ヶ月・200万円(税別・広告費込み・分割可)で、詳細は料金プランをご覧ください。

まずは現状の確認からで構いません。採用ストップ診断(媒体アカウント・契約・進行中の応募者の棚卸し)までは無料です。ご相談はLINE公式からお受けしています。

LINEで相談 24時間受付・無料 お問い合わせ 相談・見積り 0円