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採用用のSNSアカウントが更新されないまま残っているとき

求人媒体の掲載は止めた。応募メールの転送も設定した。それでも社名で検索すると、採用担当が作ったX(旧Twitter)のアカウントや、Instagramの採用アカウントが出てくる。最終投稿は半年前。ログイン情報は誰も知らない——採用担当が退職した会社で、いちばん最後まで残りやすいのがこのSNSアカウントです。

有料媒体は契約を止めれば露出が消えますが、SNSアカウントは誰も触らなくてもインターネット上に残り続けます。しかも媒体と違い、そこには応募や問い合わせが「DM」という形で届きます。この記事では、更新が止まったままのアカウントについて、今日どこまで確認しておくべきか、権限が回復できない場合に何を出すか、そして再開の判断をいつまで保留してよいかを整理します。

更新が止まったSNSアカウントで起きていること

放置されたアカウントの問題は「情報が古い」ことだけではありません。実務上やりにくいのは次の3つです。

ひとつは、DMや投稿へのコメントに応募・質問が届き続けることです。求人票を見た人が正式な応募フォームではなくDMで「まだ募集していますか」と送ってくる。これが未読のまま数週間残る、あるいは既読表示だけついて返信がない状態は、応募者側から見れば返信の遅れではなく無視に見えます。応募者が待てる期間については求人を止めている間に、応募者はどうなるのかで整理していますが、SNSのDMは媒体経由の応募よりさらに待たれにくい接点です。

ふたつめは、通知の行き先です。DMの通知は、前任者の個人スマートフォンや個人メールアドレスに飛んでいることがあります。この場合、社内の誰も届いていること自体に気づけません。

みっつめは、投稿内容が現在の条件と食い違うことです。募集終了した職種の募集告知、変わった給与レンジ、以前の勤務地。古い条件を見て応募してきた人に、後から違うと説明する対応がいちばん手間がかかります。

まず確認する4項目

アカウントごとに、次の4点を洗い出してください。ここまでは権限が回復していなくても、外から見える範囲と社内の記録で確認できます。

確認すること見る場所放置したときに起きやすいこと
どのアカウントが存在するか社名・ブランド名で検索、名刺・採用ページ・求人原稿のリンク存在を知らないアカウントに応募が届き続ける
DM・コメントが受付状態かプロフィールのメッセージボタン、コメント欄問い合わせが未読で積み上がる
最終投稿の内容と日付タイムライン終了した募集・古い条件で応募が来る
プロフィール欄のリンク先プロフィール閉じたフォームや前任者宛のメールに飛ぶ

このとき、DMに履歴書や職務経歴が添付されて届いているケースがあります。個人情報を含むやり取りが前任者の端末側に残っている可能性もあるため、応募者の個人情報が退職者のPCや個人アカウントに残っているときとあわせて、どこに何が残っているかを把握しておくと後で困りにくくなります。

管理者権限を回復するときの考え方

プラットフォームごとに手続きは異なるため、最終的には各サービスのヘルプに従うことになります。ただ、詰まるポイントはおおむね共通しています。順に切り分けてください。

  1. 紐付いているメールアドレスと電話番号が誰のものか。 会社のドメインのアドレスなら、そのメールボックスが生きていればパスワード再設定で戻せることが多いです。前任者の個人アドレスや個人携帯だと、ここで止まります。
  2. 二要素認証(ログイン時に確認コードを求める設定)の受信先。前任者の携帯に届く設定だと、パスワードが分かっても入れません。
  3. 管理者が複数いる仕組みかどうか。LINE公式アカウントやビジネス向けの管理ツール経由で運用していた場合、社内の別の誰かに権限が残っていることがあります。総務・広報・情報システムの担当者、Web制作を頼んでいる外部の会社にも確認してください。
  4. 上記がすべて塞がっている場合は、各サービスの問い合わせ窓口に、法人としての証明(登記情報、商標、公式サイトからの参照など)を添えて権限回復を申請する流れになります。受理されるかどうか、どれくらいかかるかはサービス側の判断であり、数日で戻る場合も戻らない場合もあります。

求人媒体の管理画面でも同じ詰まり方をします。認証メールと二要素認証の解き方は求人媒体の管理画面に入れないときの確認手順で詳しく扱っているので、媒体側が未解決ならそちらを先に進めたほうが支出に直結します。

権限が戻らないときの判断:窓口を示すか、停止を告知するか

権限が回復した場合は、やることが決まっています。プロフィール欄のリンクを現在の窓口に差し替え、固定投稿(プロフィール上部に表示される投稿)で問い合わせ先を1行示す。それだけで、行き止まりではなくなります。DMの自動応答が設定できるサービスなら、応答文に窓口を入れておくと未読の積み上がりを抑えられます。

問題は戻らない場合です。判断は状況で分かれます。

状況取れる対応注意点
権限あり・後任未定固定投稿とプロフィールで窓口を提示。投稿は再開しない「採用担当不在」とは書かず、窓口だけ示す
権限あり・当面運用しない方針「このアカウントの更新は停止しています。ご応募は◯◯へ」と告知削除は急がない。過去投稿とフォロワーは残る資産
権限なし・申請中自社採用ページと求人原稿側の窓口を整え、SNSからの流入を受け止めるSNS内では何も出せない前提で他の接点を固める
権限なし・回復見込みが立たない名義の異なる新アカウントは作らない判断が無難同名アカウントが2つ並ぶと応募者が混乱する

停止の告知は、書き方を誤ると「採用をやめた会社」と読まれます。避けたいのは、社内事情の説明です。担当者の退職に触れる必要はなく、窓口と現在の募集状況だけを書けば足ります。応募者に伝わる文面の型は採用担当が不在の間、応募窓口を1日でつくる手順にまとめています。

なお、SNSと同じ理屈で放置されやすいのが、自社サイトの採用ページと無料の求人掲載です。こちらは権限が社内に残っていることが多く、直せる余地も大きいので、自社の採用ページと無料掲載が放置されているときを先に確認してください。

再開の判断は、後任が決まるまで保留してよい

ここまで読んで「では誰が投稿を再開するのか」と考えたなら、いったん止めてください。

採用広報の投稿は、続けることに意味がある仕事です。誰かが片手間で数本上げて再び止まると、止まった事実が上書きされるだけで、応募者から見た印象はむしろ悪くなります。更新頻度を戻す話は、採用担当の後任が決まり、日々の応募対応と媒体運用が回り始めてからで間に合います。

不在の期間にやるべきことは、更新ではなく「行き止まりを作らないこと」に絞られます。具体的には、①アカウントの所在と権限の把握、②DMに届いた応募の拾い上げと返信、③窓口の提示、この3つです。逆に、新規投稿、フォロワーを増やす施策、アカウントの統廃合は、後任が判断したほうが無駄になりません。アカウントや契約の回収を全体として進める順番は採用担当の退職時に回収すべきアカウントと情報に整理してあります。


SNSアカウントの権限が誰の手にもない状態は、探し始めないと存在に気づけません。そして気づいたときには、DMに数週間前の問い合わせが残っていることがあります。

当社の採用担当引き継ぎ代行は、止まった求人活動の復旧から、後任の採用、引き継ぎと業務改善までを4ヶ月で行います。後任は採用担当の経験者でなくてかまいません。社内から出す人でも、こちらが育てて引き継ぎます。費用は料金プランをご覧ください(標準プラン4ヶ月200万円・税別、広告費込み、分割可)。

まずは、どのアカウントが誰の名義で残っているかを一緒に洗い出すところから始められます。採用ストップ診断(媒体アカウント・契約・進行中の応募者の棚卸し)までは無料です。 ご相談はLINE公式からお受けしています。

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